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Re:ステージ!ドリームデイズ♪は王道部活ものアニメで行くべきだなぁと思う理由

こんにちは、くろーぷです。

 

『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』(以下リステDD)の公開日が迫ってきましたね。今日(2019.6.23)はアニメ先行上映会です!非常に楽しみですね。上映会の感想はまた書くとして、今回はタイトル通り「『リステDD』は王道部活物であるべき」だ、という以前からの個人的な考えについて書かせていただきます。

 

(この文章は初めてのイベントから参加し、ツアー全通、CD出るたびにゴリゴリに積むようなオタクが「どうやったらリステがこのアニメ戦国時代に生き残れるか?」というというに対して考察したものです。俺はこの先も輝くリステとメンバーの姿を見ていたいんだ…)

 

 

1.部活アニメは友情・努力・勝利

 

まず、部活アニメの強みについて考えていきます。部活アニメはよくあるバトルアニメよりよっぽど「友情・努力・勝利」しているというのが個人的な印象です。部員を集め(きずなを深め)、試合や大会で勝つために努力を積み、そして結果を残す…この方程式が確立しており、抜群の安定感があります。

また、多くの日本人は部活やクラブチームなどで似たような経験を有しており、共感させられるポイントが多いという点もあります。

この2つの点が個人的にリステDDの進むべき道、生き残りの為に最も合理的な方法だと考えています。以下ではもう少し具体的に見ていきましょう。

 

 

2.アイドルアニメの性質

 

ここ5,6年アニメ業界で人気のあるジャンルとしてアイドルアニメがあげられます。僕もリステのまえにWUG!にドはまりしていましたし、アイマスラブライブ!関係の話題をTwitterで見ない日はありませんし、ゾンビランドサガのようなノーマークから突如ブレイクする作品もあり、非所にアツいですね。

そんなアイドルアニメですが、大きく分けると「プロ」を扱うか「アマ」を扱うかで性質が大きく異なるのではないかと考えています。

 

一応断っておきますが、どちらがいいとかではなくアプローチの問題ですので。

 

「プロ」の作品といえばアイマスシリーズやWUG!があげられます。この「プロ」を扱う作品の特徴は、現実をしっかりと意識した作りになっているということです。プロである以上は結果を求められます。人気があるないは当然描かれます。また、人間関係などもリアルに描かれ、時に苦しいほどに追い込まれる展開もあります。それゆえに骨太なストーリーや重厚なキャラクター像があり、見ているこちらもそれなりのテンションで挑まなければなりません。そして、キャラクターたちは画面内外のファンに向けて活動をします。それがあるからこその展開であり、それこそが「プロ」をプロたらしめています。つまり、ベクトルが外側に向いている、ということです。然るにオタクは外からの視聴、参加を求められます。オタクはオタクとしてアニメを見なければなりません。それゆえに「プロ」を描く場合、本当のファンを獲得しない限り成功はありません。しかし、ファンを獲得できれば非常に強いコンテンツとして生き残っていけます。

 

まとめると、

1.「プロ」はアイドルをリアルに描く

2.「プロ」はベクトルが外に向いている

3.「プロ」はオタクにファン(オタク)としてのコンテンツ参加を求める

ということになります。

 

次に「アマ」の作品についてみていきます。こちらは言わずもがなラブライブ!シリーズが金字塔です。この「アマ」の作品の性質は「プロ」の作品の性質と大きく異なります。

まず、アマということは結果を数字で求められません。CDを何枚売った、動員数がどうした、といった話題は一切関係ありません。また、ファンの数も関係ありません。ファンも本人たちの気持ち次第で活動は継続できます。また、大会にしても概ねライバルとの戦いや成長の機会を披露する場であり、結果としての優勝が義務付けられているわけではありません。

 

よって「アマ」のアイドルアニメでメインに描かれるのは過程であり、仲間との絆であるのです。そうなれば「プロ」とは正反対にベクトルは内向きになります。どうやって部活(グループ)を盛り立てるか、どうやって大会に優勝するかが登場人物の主に考えることであり、主語は常に「私たち」です。そこには画面内外のファン(=買い支える層)は存在しません。ですから、オタクはファンとしてというより、メンバーの一人(その世界観に参加する人物の一人)として見ることが求められます。つまり、この場合オタクは彼女たちを成長させる立場ではなく、近くで一緒に成長を感じる存在としてコンテンツにかかわることになります。当事者意識をもって応援しつつ、一緒に成長するという共感を得るのです。

 

ラブライブ!はこの点をうまくやっています。部活としてシチュエーションを絞り、暗い展開はなるべくいれず、友情・努力・勝利を徹底することで、見る人に爽快感と没入感を与えることに成功し、今までアニメとは縁のなかった層まで巻き込むことに成功しました。アイドルアニメの性質を持った部活アニメであり、それが多くの共感を生んだのではないかと考えます。

 

まとめると

1.「アマ」の作品はキャラクターをわかりやすく描く

2.「アマ」の作品はベクトルが内向きである

3.「アマ」の作品はオタクがその世界観の中の人物としてコンテンツに関わることになる

となります。

 

これらを踏まえて、なぜリステDDは王道部活もので行くべきなのかを書かせていただきます。

 

まずリステは「一度アイドルを諦めた女の子達がもう一度夢に向かって(部活を通し)走る」物語です。この時点で

 

・結果ではなく過程が重要

・部活アニメ=「アマ」の作品

 

となります。となれば、きちんと王道で友情・努力・勝利し、できるだけ最大公約数的な作りにすることが近道であると考えられます。スモールステップで目標を達成していき、その喜びと成長をオタクが一緒に喜べる構成にすることができれば、きっとノーマークだった層も取り込めると感じます。

 

逆に変に重い展開が入るのと、バックボーンの少ないリステには重荷になりすぎるきらいがあります。

 

あとは共感という部分では、きちんと悩める展開があるといいのかなと。中学生の等身大な悩みを描き、視聴者と共有することができるならより良いと感じます。ラブライブ!の1期が成功したのも、高坂穂乃果が悩み、自分を責める展開が最後に視聴者と気持ちを共有したからだと感じます。

 

これらの展開は生死をかけた「プロ」の世界では難しいですが、成長途中にあり、これからのブレイクを狙い、さまざまな層の獲得を目指すリステにはちょうどいいのかなと思います。

 

以上のような要素から、徹底して「アマ」として部活を通した友情・努力・勝利を描き切ることが今最も必要なことかなと思います。

 

もちろん重厚感のなさや若干の御都合主義があるかもしれません。しかし、それを差し引いても徹底してスタンスを守ることに価値があるように感じます。

 

…と長々と書かせていただきましたが、つまるところ本当に本当にアニメが楽しみなんです。

このアニメがRe:ステージ!に関わる全ての人に幸せをもたらすことを心から期待しています!